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【ロリポップ!】サブドメインにWordPressブログを設定する方法とメリット/デメリットを実録レポート

2024年8月28日

ウェブサイトを運営していると、カテゴリーやジャンルが違う記事を別サイトに掲載したい場面が出てくる。

2つめのサイトを開設する方法は、主に以下の3つが考えられる。

  • ①サブディレクトリ
    https://main-site.jp/sub/
  • ②サブドメイン ←今回の対象
    https://sub.main-site.jp/
  • ③マルチドメイン
    https://new-site.jp/

前回の記事(2つめのWordPressブログをマルチドメインで作る方法と費用を解説)では、新規ドメインを取得する③について紹介した。

今回は、②サブドメインにWordPressをインストールし、新たなサイトを構築する手順を示すとともに、メリット・デメリットを解説する。

筆者は3つのブログを運営しており、3つめとなる本サイトを開設した際の実録レポートとなる。

本記事の解説は「ムームードメイン」で取得したドメインを「ロリポップ!」で使用する場合の例である点にはご留意いただきたい。

サブドメイン運用のメリット・デメリット

「サブドメイン」を利用したサブサイト運営のメリット・デメリットを挙げる。

メリット:訪問者/検索エンジン双方に対し良い効果

  • 性質の違うコンテンツの棲み分けができる
  • メインサイトのドメイン評価を引き継げる
  • 新たな審査を経ずに広告を掲載できる場合がある

サブドメインを利用してサイト自体を別個にすることにより、性質の違うコンテンツ・記事の完全な棲み分けがなされる。これにより、特定の閲覧者層に対して適切にアプローチできるようになる。関連記事を見つけやすくなり、サイト内の回遊率を高められる可能性もある。

検索エンジンに対してサイトのテーマ性を伝えやすくなるため、専門サイトとしてのSEO効果も期待できるだろう。

また、メインサイトの評価を引き継げるとされており、積み上げてきたドメインパワーを活かせる点も大きなメリットだ。ただし、基本的には別サイトとして扱われるようで、サブディレクトリほどの相乗効果はないとの見方もある。

ブランド認知度の高いサイトのサブドメインであれば、利用者が安心感を抱きやすく、CV率の向上やクリック率上昇/離脱率減少による間接的なSEO効果も見込める。

サブドメインの運用は、メインとの繋がりを持たせつつ既存の資産を活用でき、訪問者と検索エンジンの双方に対してメリットがある方法と言えるだろう。

実務的な利点としては、メインサイトで審査を通過している広告プロバイダーの広告を、そのまま掲載できるケースも存在する。早期の収益化実現という観点で、実際にメリットを感じた部分だ。

デメリット:評価の共有が仇となる場合も

SEO評価を共有できる点が仇となる危険性もある。大元となるドメインがペナルティを受けてしまうと、サブドメインのサイトまで検索順位を落としかねない。

諸刃の剣であることを理解した上で、良質なコンテンツ作成に努めるべきだ。

活用例

サブドメインの活用例は様々なパターンが考えられる。

  • ジャンルの違う2つのブログ
  • ECサイト+ブログ
  • コーポレートHP+ブログ
  • 2つのウェブサービス
  • 管理ページ+メインサイト

筆者の場合、メインのtek-next.jpがスマホやガジェット関連を扱っているのに対し、このサイト(dev.tek-next.jp)は、ブログ運営そのものについてや開発者向けの記事を投稿している。先に述べたとおり、サテライトサイトとして独立させることでテーマが明確になり、様々なメリットが生じる。

これ以外にも、「企業のHP」と「役員ブログ」といった分け方や、子サービス毎に別のサブドメインを用意しているケースも多数存在する。例えば、GoogleのサービスであるGoogle カレンダーはcalendar.google.com、Google ドライブはdrive.google.com、といった感じ。

いずれにしても、用途が異なる場合に利用者が迷わないようにするという“ユーザーファースト”の考え方に基づいて運用方法を決定すべきだろう。

【ロリポップ!】サブドメインでWordPressブログを解説する手順

ここからは、レンタルサーバー「ロリポップ!」にて、実際にサブドメインを設定していく。大元となるサイトは既に存在することを前提とする。

レンタルサーバー上での設定

ロリポップ!の管理ページにアクセスする。

サーバーの管理・設定 > サブドメイン設定に進む。

所持しているドメインの一覧が出るので、[新規作成]を選択。

サイトアドレスを入力する。公開(アップロード)フォルダにWordPress等をインストールすることになる。

ネームサーバー認証を行う。筆者はムームードメインでドメインを取得したので、登録時に設定したIDとパスワードを入力する。

疎通が通り、最終確認すれば完了だ!

サーバーの管理・設定 > ロリポップ!FTPに入り、先ほど指定した公開フォルダが存在すれば成功。

SSLの設定

SSL/TSLの設定も忘れずにやっておこう。

ここからの手順は、一般的なサイト構築と同じなので、特に難しいことはない。

ロリポップ!管理画面より、セキュリティ > 独自SSL証明書導入を選択。

ロリポップ!の場合、設定ボタンを押すだけで簡単にSSL証明書を導入できる。

WordPressのインストール

CMSにWordPressを使いたい場合は、このタイミングでインストールしておく。

サイト作成ツール > WordPress簡単インストールから初期設定を行う。

サイトのタイトルやWordPressの投稿画面に入るパスワード等をフォームに入力する。

テーマは後から変更できるので「WordPressのデフォルトテーマ」を選べば良い。リストに無いテーマの場合も同様。

完了!

管理画面とサイトにアクセスできれば、ひとまず完了だ!

あとは、デザインを整えたり、必要なプラグインを導入して公開に向けた準備していくのみ。

実際にサブドメインでサイトを構築してみた感想

本記事では、サブドメインを利用して実際にWordPressブログを開設するまでの手順を紹介した。

設定のフロー自体は本当に簡単で、ものの数十分で完了。別ドメインを新規に取得する場合と比べ、費用面も含めてハードルが低いと感じた。

ただ、当然ながらWordPress内でのカスタマイズは1から行うことになるので、工数はどうしても掛かってしまう。集計や管理の手間も単純に2倍になるので、個人運営の身としては負担感があるのも事実だ。

今後も気づいたことがあれば、本サイトで共有したい。

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- 【ムームードメイン+ロリポップ】2つめのWordPressブログをマルチドメインで作る方法と費用を解説

  • この記事を書いた人

Tek-Next(管理人)

WordPressブログを3サイト運営。このサイトでは、数百万人以上の訪問者を獲得したブログ・SEOのノウハウや、ソフトウェア開発・プログラミングについて執筆。

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